Jimutenコラム
2020年10月12日 [コラム]
レセコン(レセプトコンピューター)とはどのようなもの?
医療機関や調剤薬局などで使用される「レセコン」は、医療事務の会計・レセプト業務に欠かせない機器です。近年は電子カルテの普及に伴い、導入する医療機関も多くなっています。
今回の記事では、レセコン(レセプトコンピューター)とはどのようなものなのかをご紹介します。
レセコンとは? どんなことができる?
レセコン(レセプトコンピューター)は、患者さんの診療内容の登録や点数計算、処方箋発行、公的機関への診療報酬請求などを効率化してくれるコンピューターです。
レセコンでできることは以下のとおりです。
・診療内容の登録、点数計算
・処方箋の発行
・投薬使用量の管理
・レセプト(診療報酬明細書)の作成
・明細・領収書の発行 など
レセコンには医科用と歯科用、調剤用、DPC(包括医療費支払い制度)用といった種類があり、いずれも会計情報やレセプト業務に特化したコンピューターとなっています。
また、レセコンの中には電子カルテと連動できるものもあります。2つを連動すると、医師が入力した電子カルテの情報がそのままレセコンに直接反映されるようになるため、業務効率が大幅にアップします。
こうした理由から、近年の医療機関では電子カルテとレセコンを使用するところも増加しています。
レセコンを導入・使用するメリットは?
医療機関でレセコンを導入すると、「さまざまな業務効率がアップする」という利点があります。
具体的なメリットを見ていきましょう。
@会計業務のスピードがアップする
レセコンには患者さんの診療情報から自動的に点数計算をしてくれる機能があります。
また、処方箋や明細書・領収書の発行もレセコンでおこなえるため、会計業務のスピードアップが実現できるのです。
A患者さんの待ち時間を減らせる
会計業務に時間がかかると、当然ながら患者さんも会計待ちの時間が長くなります。この傾向は患者数が多い病院や、大規模な医療機関となると顕著になるでしょう。
レセコンや電子カルテを活用することで、会計にかかる時間を減らし、患者さんの待ち時間の負担減にもつながります。
Bチェック機能付きならミスを減らせる
医療事務は診療情報を正確に入力し、月末に正しいレセプトを提出するのが義務です。もしレセプトに間違いがあった場合、差戻しや減点につながってしまうことも。
チェック機能が備わっているレセコンなら、入力した情報が間違っている際に知らせてくれます。入力ミスを減らすことができるので、より正確に、かつ効率的に業務を進められます。
C修正、変更、データ検索が容易になる
レセコンには医療・会計データをデジタル化することで、修正や変更、検索が容易になるというメリットもあります。電子カルテと連携していれば、片方のデータを修正するともう片方も同時に修正されますので、データ管理が楽におこなえます。
レセコンは医療機関に欠かせないアイテム!
昔は紙ベースで患者さんの情報を管理していたところも多かったものですが、現代の医療ではデジタル化が進んでいます。実際、月末のレセプト業務においても、電子媒体での請求申請をする医療機関は全体の9割にものぼるそうです。
医療分野のデジタル化が進む中、今後の会計業務についてもますますデジタル化が進むと予想されています。
これから医療事務を目指す方・興味のある方は、パソコンの操作に慣れておくといいでしょう。