Jimutenコラム
2022年11月25日 [コラム]
子ども好きにぴったり! 耳鼻科での医療事務の仕事
医療事務の仕事をしようと考えたとき、診療科にも注目すると思います。どんな診療科のクリニックなのかによって、医療事務スタッフに求められることも変わってくるもの。
今回は、耳鼻科での医療事務の仕事の特徴ややりがいなどについてお伝えします。
耳鼻科ってどんな診療科?
耳鼻科はその名の通り、耳と鼻の診療に特化した診療科です。耳と鼻に加えて喉の診療もおこなう場合は「耳鼻咽喉科」と表記されます。
耳鼻科を訪れる患者さんは、耳や鼻の病気の方ばかりとは限りません。例えば、風邪をひいたときには、鼻水や鼻づまり、耳や喉の痛みなどといった症状が出ることが多いものです。このため、風邪をひいたときにまず耳鼻科を受診するという方も少なくありません。
子どもは耳や鼻に症状が出ることが多く、患者さんには子どもが多いです。一日に来院する患者さんの半分以上が子どもだという耳鼻科のクリニックも多いでしょう。
耳鼻科での医療事務が忙しいシーズンは?
風邪などで受診する方も多いことから、耳鼻科は基本的に忙しい診療科だと言えます。忙しい現場でテキパキと仕事をこなすことにやりがいを感じるような方には、耳鼻科での医療事務はうってつけの仕事です。
年中忙しい耳鼻科ですが、特に忙しいのは花粉症で受診する患者さんが増える春先です。スギ花粉が大量に舞う2月から4月にかけては、耳鼻科の来院患者数もピークを迎えます。受付や会計、クラーク業務やレセプト業務など医療事務の仕事量も患者さんの数に応じて増えるため、この時期はとても忙しくなります。
毎年、冬に流行するインフルエンザの症状も鼻や喉、耳に出ることが多いため、インフルエンザで耳鼻科を受診する患者さんも多いです。流行シーズンに先駆けて秋にインフルエンザワクチン接種を受け付ける耳鼻科も多く、その時期は予防接種のために来院する方で混雑することもあります。
そして、寒くなる冬場は、風邪やインフルエンザなどで耳鼻科を受診する患者さんが増えます。
年間を通じて、忙しい時期が比較的多い診療科だということがわかるかと思います。
耳鼻科での医療事務の仕事
受付や会計業務、クラーク業務、レセプト業務といった医療事務の仕事内容自体は、基本的にどの診療科であっても同じです。
クリニックでは簡単な診療補助も医療事務の役割となっている場合がありますが、先述のとおり耳鼻科の場合、子どもの患者さんが多いという特徴があります。小さな子どもは自分でうまく鼻をかめないので、耳鼻科で鼻水の吸引などの処置をおこなうのですが、子どもの鼻や耳は小さいうえに、子どもというのはじっとしていることを嫌うものです。例えば、このような処置の際に、子どもが動いてケガをすることがないようしっかりと押さえているなどといった仕事をすることがあります。
また、聴力検査やチンパノメトリーなどの検査は、医師がいれば医療事務でもおこなうことができるため、担当する可能性もあります。
こうした形で診療に関わることがあるため、患者さんから直接感謝されることが多いのは、耳鼻科で医療事務の仕事をするやりがいの一つです。また、子どもの患者さんが多いので、耳鼻科の医療事務は子ども好きな方に向いている仕事だと言えるでしょう。