Jimutenコラム
2022年05月31日 [コラム]
精神科で医療事務をするのって大変? メリットや注意点を解説
医療事務の求人サイトなどでは、精神科での募集案件もしばしば見かけます。
ここでは「精神科で働くのは大変じゃないの?」という方に向け、精神科での医療事務の大変さ、メリット、注意点をご紹介します。
精神科の医療事務に向いている人の特徴もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
精神科で医療事務をするのは大変?
医療事務として精神科で働く、と聞くと、少し抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
実際のところ、精神科で医療事務として働くのは大変なのでしょうか?
精神科の医療事務スタッフの間でよく聞かれる意見を見てみましょう。
【精神科勤務の医療事務スタッフによくある意見】
・患者さんへの対応の難しさがある
・薬や書類の種類が多い
・自立支援医療制度について覚えなくてはならない
精神科ではその性質上、さまざまな事情を抱えた患者さんが来院されます。ときには「話を聞いて」と患者さんに捕まる場合もあるでしょう。
また、処方される薬の種類が豊富な点、診断書、障碍者手帳申請、自立支援医療制度など扱う書類の多さなども大変に感じるポイントのようです。
そのほかには、自立支援医療制度という精神科特有の支援制度について覚えなくてはならないことを大変に感じる方もいます。自立支援医療制度を端的に説明すると「精神疾患に関する治療、通院、訪問看護、精神デイケアなどを受けたとき、医療費が1割負担になる制度」です。
自立支援医療制度について覚える際には「医療保険制度」の知識も必要になるため、他の科に比べると必要とされる知識がやや多いといえます。
ただし、これらを大変に感じるかどうかは、個人の捉え方や適性、これまでの医療事務としての経験によっても変わります。そのため、一概に「他の科より大変」とはいえません。
精神科で医療事務をするメリット・注意点
精神科での医療事務を大変と感じるかどうかは、個人差があります。
そのため、精神科で働くメリットと注意点(デメリット)を比較したうえで検討すると良いでしょう。
精神科で医療事務をするメリット
精神科には完全予約制を採っているところも多く、来院予定を把握しやすいメリットがあります。スケジュールに追われることも少なく、カルテの準備やお渡しする書類のチェックなども余裕を持って行えるでしょう。
急患もほぼなく、残業が少ないのも利点です。
そのほかには、「算定項目がほぼ固定されている」というメリットもあります。たとえば精神科のみのクリニックでは、初診料、再診料、処方箋料が基本となり、そのほかは通院精神療法など。血液検査や認知両方、認知行動療法などを行う場合もありますが、他の科に比べると算定項目の種類は少なめなので、覚えやすいでしょう。
精神科で医療事務をする注意点
精神科で医療事務をする際の注意点は、「覚える薬の量」が多いこと。特に医療事務初心者の場合、初めのうちは戸惑ってしまうかもしれません。
また、精神科の受付では患者さんの症状、気質に合わせた接し方が求められます。
精神科での医療事務はどんな人に向いている?
精神科での医療事務は、どのような人に向いているのでしょうか。
・医療事務初心者
・残業が少ない職場を探している人
・精神疾患や薬に関する専門的な知識、理解を深めたい人
精神科は点数の算定項目が少ないという特徴があります。そのため医療事務のお仕事が初めて、という方でもトライしやすいでしょう。
また精神科には予約制を採っているところが多く、患者さんの来院数が少ない日は受付以外の業務(レセプト点検など)に時間を充てることができます。効率的に業務が進められるため、残業が少ない職場を探している方にも向いています。
また、精神科の医療事務は精神疾患や薬への知識、理解を深めたい方にもおすすめです。
これから医療事務のお仕事を探される際は、精神科での勤務も検討してみてはいかがでしょうか。