Jimutenコラム
2022年04月21日 [コラム]
調剤薬局事務検定とはどんな資格? 取得するメリット
調剤薬局事務に関する資格の中でも、基礎的な知識・技術が問われるのが「調剤薬局事務検定」です。今回は調剤薬局事務検定とはどのような資格なのか、受験要項や取得するメリットをご紹介します。「未経験から調剤薬局事務を目指したい!」という方はぜひお読みくださいね。
調剤薬局事務検定とはどんな資格?
調剤薬局事務検定は、日本医療事務協会が認定・主催をしている資格です。
調剤薬局で働く「調剤事務員」には、調剤報酬の算定、及び調剤報酬明細書(レセプト)の作成に関する知識、技術が必須とされています。
もちろん業務の中で覚えていく方も多いですが、資格を取ることで必要な知識や技術を学びつつ、それらを持っている「証明」として資格の取得が奨励されているのが現状です。
「調剤薬局事務検定」は、こうした調剤薬局事務に必要な知識・スキルを身につける資格のひとつとして2018年に誕生しました。
調剤薬局事務検定試験の内容
調剤薬局事務検定は、原則として毎月1回ずつ試験が開催されています。
【受験資格】
・日本医療事務協会の認定した団体の講座受講者
・受験申請済みの高校、大学、専門学校、短期大学等
・一般受験申込者
【受験料】
一般:5,500円/団体:4,950円(それぞれ税込)
【合格率】
約90%前後
【試験日時】
毎月第4日曜日に試験(90分間)を実施
【受験科目】
学科と実技の2種類を実施
・学科……調剤報酬算定に関する基礎知識が問われる。マークシート式
・実技……調剤報酬算定、調剤報酬明細書(レセプト)の作成
※テキスト、資料、電卓(スマートフォンは不可)の持ち込みOK
【試験会場】
会場受験のほか、自宅受験も可
【合格発表について】
試験から約1ヶ月後に通知
【受験の申し込み方法】
郵送または申し込み専用Webフォームから申請が必要。
郵送されてくる払込票で受験料を支払う必要あり。
調剤薬局事務検定の資格試験では、あくまで基礎的な知識・スキルが問われます。またテキストや資料の持ち込みが可能な点も特徴です。
こうした状況から難易度は低めであり、よほどのことが無い限りは合格が狙えると考えてよいでしょう。
調剤薬局事務検定の資格を取るメリット
調剤薬局事務検定の資格を取るメリットには、以下の2つがあります。
・ゼロから調剤薬局事務についての基礎を学べる
・仕事探しや転職でアピールできる
未経験から調剤薬局事務の仕事を目指そうとすると、覚えることが多く、人によってはかなり大変に感じる場合もあります。しかし調剤薬局事務検定で基礎を学んでおけば、入職後の業務がスムーズに行えるようになるでしょう。
また、資格を持っていると仕事探しや転職の際にも有利になります。仮に1つの求人に対しライバルが多かったとしても、「資格を持っていて調剤薬局事務としての基礎力がある」と判断されれば、次の選考へ進める確率も高くなります。
調剤薬局事務検定で調剤事務の基礎を学ぼう!
近年では「医薬分業」の考えのもと、医療機関による薬の処方、薬局による薬の調剤報酬請求事務専門士・薬歴管理や服薬指導をおこなうケースがほとんどです。このようにそれぞれが専門性を活かしつつ連携することで、患者さんに対する医療の質を上げられるメリットがあります。
この調剤薬局において、薬剤師と同じく欠かせない存在が「調剤薬局事務」です。調剤報酬に関するレセプト関連業務だけではなく、受付や会計、薬剤師の補佐としてのピックアップ業務など、その仕事は多岐にわたります。
調剤薬局事務検定の資格は、「未経験から調剤薬局事務として働きたい」という方はもちろん、すでに調剤薬局事務として活躍している方にもおすすめです。資格勉強を通じて、今一度“学び直し”の機会を作ってみてはいかがでしょうか。