Jimutenコラム
2021年12月20日 [コラム]
誘惑に負けない! 資格勉強は意志の強さと工夫が大事
資格勉強をしているとき、ついだらだらと動画を見てしまったり、SNSをチェックしてしまったり……こうした「誘惑」は資格勉強中につきものですよね。集中力が切れてしまう原因にもなる「誘惑」を断ち切るには、どうすればよいのでしょうか?
ここでは誘惑に負けやすい原因や、誘惑に負けない“意志の強さ”を作るためのヒントをご紹介します。
人間はもともと誘惑に弱い生き物?
もともと人間の脳は、長期的な目標より「目先の快楽」を選んでしまう傾向が強いそう。これはもともと人間が狩猟などによって生をつないでいた時に素早い判断が必要とされていたことの名残だといわれています。
そのため、SNSや動画コンテンツなどの魅力的な物事が目の前に現れたとき、脳内で衝動的判断をおこなう「大脳辺縁系」が反応し、誘惑に負けてしまうのです。
また、海外の大学の研究によれば「人は自分の未来について過大評価をしてしまう」ということも明らかになっています。この性質が先述の「快楽・魅力に負けやすく先延ばししてしまう」という脳の機能と組み合わさることで、いとも簡単に誘惑に負けてしまうのです。
資格勉強中の“誘惑”を断ち切るヒント
誘惑に弱い人間がそれを断ち切り、資格勉強に集中するにはどうすればよいのでしょうか?
時間を決めて好きなことに没頭する
「絶対に資格勉強だけに集中する」と決めてしまうと、ストレスが溜まってかえって誘惑に負けやすくなってしまいます。そこでおすすめなのが、制限時間を決めたうえで好きなことを楽しむ方法です。
「寝る前の30分だけゲームをする」「勉強が終わったら好きなドラマを1話分観る」というふうに決めておけば、その時間を励みにしながら資格勉強を頑張れます。また、好きなことができる分ストレスも溜まりにくくなります。
10分だけ待ってみる
資格勉強中に他のことがしたくなったら、まず10分待ってみるのも有効です。もともとこれは、スタンフォード大学に在籍する心理学者、ケリー・マクゴニガル氏が執筆した著書『スタンフォードの自分を変える教室』(2015年、大和書房)で紹介されていた方法。たとえば勉強中にSNSが見たくなったときは、勉強をとりあえず10分続けてからSNSを見る、というふうに誘惑のほうを“先延ばし”するのです。
10分というわずかな時間を空けるだけで、誘惑による欲求が収まっているのを実感できるはず。特別な道具も使わないので、ぜひ試してみてくださいね。
資格勉強の場所を変えてみる
「職場の休憩中に勉強すると集中できるのに、自宅で勉強しているとつい他の事をしてしまう」という人は、勉強場所を変えてみましょう。自宅にはテレビや漫画、お菓子、ソファー、ベッドなどの誘惑がたくさんあります。そのような環境では集中できないのも当たり前なのです。
誘惑に弱い人は、カフェや図書館など最低限のものしかない場所で勉強するのがおすすめです。自宅で勉強したい場合は、周りに余計なものがない場所に移動してみてください。今までよりも集中しやすくなるはずです。
誘惑に負けない! 集中して資格勉強に取り組める工夫をしよう
資格勉強をしている期間中は、誘惑に打ち勝つ強い心が大切です。ご紹介した方法で誘惑に負けない心を手に入れれば、集中力が途切れることなく資格勉強に取り組めるようになります。「ついスマホを見てしまう」「気が散って勉強がなかなか進まない」という方は、ぜひ試してみてくださいね。