Jimutenコラム
2021年08月10日 [コラム]
暗記学習に取り入れたい! 「ライトナーシステム勉強法」について
資格の勉強をするときに、暗記すべき内容がなかなか記憶できず困らされる方は多いものです。
社会人になってからの勉強は、限られた時間の中で効率的に行う必要があります。効率的に暗記学習をするために、ライトナーシステム勉強法を導入してみましょう。
この記事ではライトナーシステム勉強法の効果や具体的な方法をご説明いたします。
ライトナーシステム勉強法とは?
ライトナーシステムは1970年代に、ドイツの科学記者セバスチャン・ライトナー(Sebastian Leitner)によって考案されました。
語学を習得するためにはまず単語を多く覚えなければなりません。しかし、暗記が苦手でなかなか単語を覚えられないという人も多いものです。ライトナーが考案した語学学習システムは、単語帳を最も効率的に暗記できる学習法といわれています。
ライトナーシステム勉強法の具体的な実践方法
まずは学習したい内容の暗記カードや単語帳と、5つの箱や容器を用意しましょう。
箱には1から5の番号を記入していきます。さらに、1の箱には「毎日」、2の箱には「1日おき」、3の箱には「3日おき」、4の箱には「7日おき」、5の箱には「15日おき」と書き込みましょう。
カードは最初の段階ではすべて1の箱に入れます。1の箱に入った問題を解き、正解できたら2の箱に入れましょう。間違えた問題は1の箱に戻しておきます。
1の箱に入った問題は毎日解き直し、正解できたら2の箱に入れましょう。2の箱に入った問題は1日おきに解き、正解したら3の箱に移します。
もしも2や3の箱に入っている問題を間違えたときには、1の箱に戻して学習し直しましょう。
ライトナーシステム勉強法がもつ効果とは
ご紹介したライトナーシステム勉強法を使えば、すぐに覚えられるような範囲の復習頻度を下げ、苦手な問題やなかなか覚えられない問題のみに集中できます。
人の記憶の仕組みを示す、エビングハウスの忘却曲線というものがあります。人は一旦記憶しても、1〜2日経てば大半を忘れてしまいます。復習をしなければ、身につく記憶は全体の20%程度にまで下がってしまうのです。
ライトナーシステム勉強法は、記憶が失われるタイミングで効果的に復習をするテクニックです。復習のタイミングは1日ごとや3日ごとなど機械的に決められるので、継続して学習できます。
記憶したいものを箱の中でいったりきたりさせるだけで苦手なものだけを効率的に覚えられるのが、ライトナーシステム勉強法を取り入れる大きな意義なのです。
ライトナーシステム勉強法は、短時間で効率的に暗記学習をしたい方にぴったりの方法です。得意な問題の学習頻度を下げ、苦手な問題のみに集中して取り組めるのが、ライトナーシステム勉強法の大きなメリットです。
暗記学習がなかなかうまくいかないとお悩みの方や仕事と勉強を上手に両立したい方は、ぜひライトナーシステム勉強法を試してみましょう。