Jimutenコラム
2020年12月21日 [コラム]
看護助手なら押さえておきたい! ベッドメイキングのポイント
看護助手の仕事のひとつである「ベッドメイキング」は、療養環境の清潔さを保つだけではなく、患者さんが快適に過ごすために欠かせないものです。
そんなベッドメイキングでは、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
ここではベッドメイキングのポイントをご紹介します。
ベッドメイキングをする目的とは
ベッドメイキングの目的は、患者さんが清潔な環境で、かつ安全・安楽に過ごせるようにすることです。
不衛生な環境では細菌感染等のリスクが高まりますし、快適に過ごせるとはいいにくいでしょう。
また、シーツにシワができると、圧迫による負担から褥創が発生するおそれがあります。
患者さんの健康管理という観点から見ても、ベッドメイキングは重要な意味を持つということです。
入院している患者さんは多くの時間をベッドの上で過ごします。そのため、ベッドをしっかりと作るとともに、周辺の環境(ナースコールやベッド柵など周囲のものすべて)に関しても気を配ることが重要です。
ベッドメイキングのポイントや注意点は?
ベッドメイキングの際は、細かな部分にまで気を配ることが大切です。
さっそくベッドメイキングのポイントやマナー、注意点をご紹介します。
安全性を確保し、効率的に
作業開始時には、必要なものをしっかりと準備してからおこなうのが鉄則です。
ベッドの高さを作業しやすい位置に変更し、腰への負担をやわらげるようにしましょう。
また、準備物は「最後に使うものが下」「最初に使うものが上」になるよう揃えておくと、効率よく作業を進められます。
終了後は事故の危険性がないかチェック
作業を修了した後は、元の状態に戻しておきましょう。
ベッド柵やナースコールの位置、ベッドの高さはもちろん、ギャッジアップ用レバーが元に戻されているかもしっかりと確認しましょう。
戻し忘れがあると患者さんが不便な思いをするだけでなく、転倒などによるケガのおそれがあります。
換気・感染対策に気を配る
ベッドメイキング中はホコリが舞い上がります。そのため、必ず換気をしながら作業を進めましょう。
離床できる患者さんであれば、ベッドから離れてもらいます。
また、作業中は感染症対策として手袋とマスクを着用するのも大切です。
大部屋などで他の患者さんがいる場合は、カーテンを閉めてもらうなどの対策が必要です。
その際はベッドメイキングをすることを一声かけおくとよいでしょう。
物品を取り扱う際には清潔さ重視
シーツを交換する際、床にシーツが触れると不衛生です。使用するものはすべて清潔さを保てるように心がけましょう。
また、シーツはしわやたるみがないように交換することが大切です。角の始末までしっかりとおこない、常に美しく整えましょう。
患者さんへのちょっとした心遣い
患者さんからベッドメイキングの同意が得られないときは、無理におこなおうとせず、別のタイミングでお声がけするようにします。
また、患者さんの私物の中で壊れやすいものは、必ず安全な場所へ避難させておきましょう。ベッド周りのものを動かした場合は、患者さんが使いやすいよう元の位置に戻しておくのがマナーです。
看護助手を目指すならベッドメイキングのポイントを押さえておこう
ベッドメイキングには清潔な療養環境を保つだけではなく、「患者さんが安全で快適に過ごせる環境づくり」という意味合いもあります。清潔で快適な環境が整っていれば、患者さんがゆっくりと体を休められますし、安心して療養に励むことができるからです。
また、ベッドメイキングを通じて患者さんの状態の変化に気づくこともあります。今一度ベッドメイキングのマナーやポイントを押さえておき、実務に活かしましょう。