2020年07月31日 [コラム]
医療事務を辞めたいと考える理由にはどんなものがある?
医療事務は女性を中心に人気の高い職業です。しかし、医療事務の仕事に就いている方の中には「今の仕事を辞めたい」と考える方も少なからず見られます。専門性が高く、安定して働けることで知られている医療事務ですが、辞めたいと考える理由にはどのようなものがあるのでしょうか? 今回は、医療事務を辞めたいと感じる理由についていくつかご紹介します。
医療事務を辞めたいと考える理由は?
多忙によるストレス
医療事務の仕事内容は単なる事務作業だけではありません。レセプト業務に加え、処方箋の入力や受付業務など患者への対応も業務の1つです。デスクワークのみを行う一般的な事務職とは異なり、業務内容は多岐に渡ります。
特にクリニックなど小規模の医療機関で働く場合、上記のような業務を少人数でこなすことも珍しくありません。そのためスタッフ1人ひとりの仕事量が多く、体力的・精神的に負担を感じてしまう方もいるのです。
反対に大規模な病院では、スタッフの人数が多い分仕事を分散できるというメリットがあります。しかし患者数も多いため、待ち時間に対するクレームなどを医療事務員が対応するケースも少なくないのです。
待遇面への不満
医療事務の求人にはさまざまな雇用形態があり、パート雇用で働く方も多く見受けられます。パート雇用は働く時間や日数を選びやすいというメリットがありますが、その分給料が安かったり、福利厚生が手薄だったりするケースもあるのです。
また、近年はレセプト業務をパソコンで簡単にできるようになったことから、未経験者の医療事務員を雇用する医療機関が増えてきました。ですが未経験者の場合、給与水準がスタートの時点で低く、その後もなかなか昇給しないという声もあります。
人間関係のストレス
医療事務は医療業界という独特の雰囲気の中で行う職業です。常に緊張感が漂い、“ミスは許されない”という意識を持たなければならず、多かれ少なかれストレスを感じる方も多いでしょう。そのため、スタッフ同士の雰囲気がピリピリとしがちで、同僚に対してきつい態度をとるスタッフも見られます。
また、医療事務員の大半は女性であることがほとんどです。女性同士の人間関係が苦手な方にとっては、職場の環境そのものにストレスを感じてしまうかもしれません。
医療事務の職場には今回ご紹介したような大変な環境もあります。ですが、仮に今の職場が自分に合っていないと感じていても、別の医療機関ではその悩みを解消できるかもしれません。せっかく身に着けたスキルを有意義に活かすためにも、思い切って転職を検討することをおすすめします。