2020年07月17日 [コラム]
医療事務の資格! メディカルクラークとはどのような資格?
医療事務に関わる資格の1つに「メディカルクラーク」が挙げられます。医療事務の代表的な資格として知られていますが、具体的にはどのような資格なのかご存知でしょうか? メディカルクラークを取得すると、医療機関に転職する際に役立つはずです。今回は、医療事務の仕事で転職を目指す方のために、メディカルクラークとはどのようなものか、その概要や試験内容ついてご紹介します。
メディカルクラークとはどのような資格?
メディカルクラークとは、医療機関における事務スキルを証明する資格のことです。正式名称は「医療事務技能審査試験」であり、「日本医療財団」という団体が主催しています。
メディカルクラークには40年以上の歴史があり、日本での知名度は非常に高く、毎年およそ2万人の受験者がいるほど人気の資格なのです。
メディカルクラークの試験内容
メディカルクラークの試験では、医療事務の知識や技能を3科目にわたって審査されます。
具体的な科目と試験内容は次の通りです。
実技T
実技Tの科目では、400文字以内での記述問題が2つ出題されます。試験時間は50分です。
主な出題内容として“自分が医療機関の受付担当者であると仮定し、患者の質問にどう回答するか”が問われます。実務を想定し、以下のようなポイントを押さえて回答しましょう。
・患者が理解しやすい言葉や言い回しに気を付ける
・正しい敬語を使用する
・患者の不安を軽減させるための配慮を行う
具体的な実務シーンを思い浮かべ、常識的な回答を考えることができれば、大きく減点されることはありません。
学科
学科の試験では、3択問題が25問出題されます。試験時間は60分です。医療保険制度や診療報酬算定、公費負担医療制度など幅広い分野から出題されます。この試験では電子機器以外の資料の持ち込みが許可されているのが特徴です。
医療事務の仕事をする上で必要な知識が求められるため、参考書などを用いて事前にしっかり知識を蓄えておきましょう。
実技U
実技Uは最も難易度の高い科目といわれています。具体的には“4枚のカルテを基に作成されたレセプトをそれぞれ照合し、レセプトの中の誤りを訂正する”という出題内容です。試験時間は70分用意されています。学科試験と同様、資料の持ち込みが可能です。レセプトの中に隠されている訂正箇所は、見落としやすいように作られているため、注意深く回答する必要があります。正解率を上げるためには、レセプトの知識を正しく身に着けておくことが大切です。
メディカルクラークというメジャーな資格を持っておくと、転職活動をする上で大きなアピールポイントになるはず。満足のいく転職活動を実現したい方は、メディカルクラークの取得をぜひ検討してみてください。