2019年11月05日 [コラム]
医療事務の仕事は病院とクリニックでどう違う?
医療事務の求人を探すときには、自宅から交通アクセスの良い医療機関などを主に探される方が多いかと思います。そうして候補となる医療機関に「病院」と「クリニック」があって「働き方は違うのかな?」「どちらが働きやすいのかな?」と疑問を感じたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、医療事務スタッフとして働く場合、病院とクリニックでの仕事にはどんな違いがあるのか、一般的な傾向についてご説明します。
病院とクリニックの違いは病床数
そもそも病院とクリニックとは、何が違うのかをご存知ですか?
医療事務の仕事は、受付業務やクラーク業務、会計業務、レセプト業務など多岐にわたります。病院で医療事務の仕事をする場合、これら業務のいずれかの専任スタッフの一人として仕事をすることが多いでしょう。例えば、受付業務を任された場合、クラークやレセプトなどの業務に携わることはありません。どの程度の分業になっているかは病院の規模や医療事務スタッフの人数などにもよりますが、病院で働く場合、ある程度業務内容が固定化されることになると考えておきましょう。担当の業務により深く携われる一方で、担当しない業務のスキルについては身に付けられないため、これをデメリットであると感じる方もいるかもしれませんね。
それぞれの業務にある程度の人数のスタッフが割り当てられるため、休暇を取りたい場合などに比較的融通が利きやすいというメリットもあります。
クリニックでの医療事務の仕事の特徴
病院での医療事務の仕事は分業されているのが一般的だとお伝えしましたが、クリニックでは逆に、すべての医療事務業務にすべての医療事務スタッフで携わるという体制が多いです。新人のうちは任される仕事がある程度限られているケースなどもあるかもしれませんが、基本的にはそのクリニックでの医療事務の仕事すべてに関わっていくことになるはずです。医療事務の業務経験とスキルが幅広く得られるため、医療事務スタッフとしてスキルアップを目指しながら働きたいという方にはクリニックでの仕事が向いていると言えるでしょう。
クリニックでは医療事務に限らず少人数のスタッフで業務にあたることになるため、円滑に業務を進めるためのコミュニケーション能力が求められます。少人数なので、休暇などはあまり自由に取るのは難しいと考えておきましょう。
勤務先が病院の場合とクリニックの場合で医療事務の仕事にはどのような違いがあるのか、一般的な傾向などをご紹介しました。それぞれに良さがあるので、ご自身が何を優先したいかなどを考えたうえで選択なさることをおすすめします。