2019年10月11日 [コラム]
医療事務の仕事は残業が多いって本当? 残業の業務内容をチェック!
医療事務の仕事というと「融通がききやすい」「残業が少なくプライベートと両立しやすい」といったイメージをもつ方は少なくないはず。実際、時短勤務や定時退社ができる医療事務の職場もたくさんあります。
しかし、医療事務の職場によっては残業が発生しやすく、定時で帰れないということもあるものです。この記事では、医療事務の仕事にどんな残業があるのか、また残業が多くなりやすい時期や傾向について探っていきます。
医療事務の仕事に残業はあるの?
派遣やアルバイトの医療事務スタッフならば、残業をせず定時で帰れることも多いもの。また、時短勤務で「○時まで」と勤務時間が決まっている方も残業はほとんど発生しません。
しかし、正社員で医療事務の仕事をする場合、残業は必須といえます。クリニックにはギリギリの時間に来院する患者さんもおり、すべての方の診察が終わるまでは業務を終えることができません。特に内科や小児科といった診療科は冬場などに患者さんが増える傾向があり、かなりの残業が発生する可能性も考えられます。
医療事務の主な残業はレセプト作成業務
医療事務スタッフは、患者さんの対応に加えてレセプト業務の残業をすることも多いものです。レセプトというのは、患者さん1人につき毎月1枚の診療報酬明細書を作成する業務のこと。作成したレセプトは診療費の請求に使われます。
レセプトの内容に間違いがあると大きなトラブルにつながるため、作成には細心の注意が必要です。病名が記載されていないなどレセプトの内容に不備があった場合には医師にカルテのチェックをしてもらう必要もあり、レセプト作成にはかなりの時間や手間がかかることもあります。
医療事務の残業が発生しやすいのは月初
医療事務のレセプトの仕事が最も多忙になるのは月初めの時期です。レセプトの締め切りは毎月10日に設定されているため、この日までにすべての患者さんのレセプトを作成しなければなりません。ほとんどのクリニックでは、月初めからレセプト作成の業務を始め、10日までに仕上げることになります。
レセプトの〆切時期には、普段の仕事とレセプト作成を並行して行なうことになります。通常の業務時間内でレセプトまでを処理することはどうしても難しいため、残業が発生しやすくなるのです。
ただし、中にはレセプト作成を外部委託しているクリニックもあります。こういったクリニックならばレセプト業務に時間を取られないため、患者さんへの対応のみに集中することが可能です。
「医療事務の仕事は残業が多い」とよく言われますが、これは本当なのでしょうか? この記事では医療事務スタッフが担当する残業の具体的な内容や、残業が発生しやすい時期などについて詳しく解説していきます。