2018年12月06日 [コラム]
医療事務の資格を取るならどれがいい?
医療事務には国家資格がなく、医療事務の仕事に従事するために資格は特に必要ありません。
しかし、医療事務の仕事を始めたい人や、長く続けていきたいと考えている人にとって、医療事務関連の民間資格を取ることは有意義なことです。
医療事務は女性に人気の高い仕事です。
特に未経験で医療事務の仕事を始めたいという人にとって、資格を持っていることは就職・転職活動の際に意欲や熱意を示すことにつながります。
もちろん、資格取得のために学んだ知識は、実際に働き始めてからもさまざまな場面で役立つはずです。
ここでは、たくさんある医療事務の資格の中からどれを選べばいいのか、おすすめの資格をいくつかご紹介します。
医療事務認定実務者(R)試験
「医療事務認定実務者」は、全国医療福祉教育協会が認定する資格です。
2016年に新設された、医療事務資格の中では比較的新しい試験で、接遇やマナー、医療機関における各種制度など、医療事務に従事する人に求められる基本的な知識に重点が置かれているのが特徴です。
試験は年12回(毎月)実施され、学科問題30題と実技問題1題が出題されます。
学校など認定機関で学んで受験する人以外は、基本的に在宅での受験となります。合格率は60〜80%と比較的高めになっているのが特徴です。
これから医療事務の知識を身につけたいという人にもチャレンジしやすい資格だと言えるでしょう。
メディカルクラーク(R)医療事務技能審査試験
「メディカルクラーク」は、一般財団法人日本医療教育財団が認定する資格です。
医療事務職に必要な診療報酬請求事務業務や窓口業務などの能力を備えていることを証明する称号で、年12回(毎月)実施される「医療事務技能審査試験」に合格することで名乗ることができます。
昭和49年度から40年以上続いている試験で、以前は2級と1級に分かれていましたが現在は統合されており、受験資格も特にありません。
専門学校や短大など団体での受験登録も多く、信頼性の高い資格の一つとされています。
試験には学科だけではなく、接遇やレセプトの実技試験があるのが特徴です。
医療事務管理士(R)技能認定試験
「医療事務管理士」は、医療事務スタッフのスキルを証明する資格です。
技能認定振興協会(JSMA)が技能認定試験を実施しています。
指定会場で指定日に行う試験に加えて、自身の決めた日時で受験できるインターネット試験があるのが特徴です。
受験資格は特になく、合格率は約50%と公表されています。
「医療事務管理士」は平成17年に商標登録されており、全国的に認知度の高い資格の一つとなっています。
診療報酬請求事務能力認定試験
「診療報酬請求事務能力認定試験」は、医療事務に必要なスキルの中で、レセプト業務に特化した資格です。
公益財団法人日本医療保険事務協会が請求事務従事者の資質の向上を図ることを目的として認定試験を実施しています。
資格試験は年2回実施され、学科試験と実技試験があります。受験資格は特にありません。
数ある医療事務資格の中でも特に難易度が高く、合格率はおよそ30%となっています。
難易度は高いですが、その分この資格を取得すれば大きな強みとなるでしょう。
医療事務の民間資格の中から、おすすめの資格を4つご紹介しました。
これから医療事務の仕事をやっていきたいという方は、資格取得を視野にいれつつ学習を進めてみてはいかがでしょうか。