2018年10月31日 [コラム]
インフルエンザシーズン到来! 医療事務のインフルエンザ対策
インフルエンザは例年、12月から3月にかけて大流行します。
内科系のクリニックや診療科では、この時期はインフルエンザで来院する方が増え、繁忙期となりますね。
内科に限らず、この時期に来院される方がインフルエンザウイルスに感染しているケースは少なくありません。
多くの患者さんと直接対面することになる医療事務職は、インフルエンザの感染リスクが高いと言えます。
本格的な流行シーズンに備えて、医療事務の仕事をしている人が知っておきたい予防対策についてお伝えします。
シーズン前にワクチン接種を受けましょう
インフルエンザワクチン接種には、インフルエンザウイルスに感染した際に発症する確率を低減させる効果や、発症した場合の重症化を抑える効果があります。
インフルエンザウイルスに感染するリスクが高い医療事務職の方は、シーズン前に予防接種を受けておくことをおすすめします。
ワクチン接種の効果は、接種後2週間目ぐらいから5か月間ほど期待できると考えられています。
流行のピークを迎える前、なるべく11月中に予防接種を受けておくことが望ましいでしょう。
インフルエンザ予防を心がけましょう
予防接種には、発症や重症化を押さえる働きがありますが、感染自体を防ぐ効果はありません。
インフルエンザウイルスに感染しないよう、以下のようなことを心がけましょう。
マスクの着用を促す
インフルエンザの主な感染経路は、咳やくしゃみによる飛沫感染です。
特に、感染者がマスクを着用することが感染対策に有効とされています。
インフルエンザの疑いがある患者さんにはマスク着用を促すような掲示や、すぐにマスクを着けてもらえるようなシステムをクリニックや病院として検討したいところです。
また、感染予防のために医療事務スタッフもマスク着用をするのが望ましいでしょう。
手洗い、アルコール消毒
勤務後や外出後は、石けんと流水による手洗いでインフルエンザウイルスを除去しましょう。
アルコールによる手指の消毒も効果が期待できます。
適度な湿度を保つ
空気が感染すると、気道粘膜も乾燥してウイルスに対する防御機能が低下します。
室内の空気も乾燥しやすいので、加湿器などを活用して職場や自宅の湿度を50〜60%に保つようにしてください。
栄養と休息を十分にとる
疲れや栄養の偏りは、身体の抵抗力を弱めます。
日ごろから栄養バランスの良い食事や、十分な休息をとることを心がけることも、インフルエンザ対策には大切です。
健康な大人の場合は、仮にインフルエンザにかかって発症したとしても重症化することは少ないです。
しかし、やはり発熱などの症状はつらいですし、解熱後も数日は外出できなくなります。
感染リスクの高い医療事務職だからこそ、できるだけの対策をして、インフルエンザ流行シーズンを乗り切りたいですね。