2022年04月25日 [コラム]
医療事務のひとつ「総務事務」とは? 仕事内容をチェック
医療事務の求人サイトなどでは、「総務事務」という職種で募集がかけられるケースがあります。そもそも「総務事務」とはどのような仕事なのでしょうか。
本記事では、医療事務の仕事の一種である「総務事務」についてご紹介します。ぜひ、お仕事探しの参考にしてみてください。
医療事務における「総務事務」とは?
医療事務の求人でしばしば見かける「総務事務」は、一般企業における「バックオフィス業務(総務・経理・人事)」を担当する業務にあたります。
一般企業の総務課では経理作業が含まれていません。しかし病院における総務事務の場合、入金管理等の経理業務も担当するのが大きな違いです。
【総務事務の主な業務内容】
・診療報酬等の入金管理
・両替管理
・給与計算
・医療材料の発注、納品、検品作業
・病院スタッフの出退勤管理
・社会保険に関する業務
・備品や制服の支給、管理
上記を見ると総務事務は一般的な「医療事務」のイメージと異なり、病院の内部に関する業務を受け持っていることが分かります。業務の性質上、他部署のスタッフや医師、看護師とのやり取りも多くなる点も特徴的です。
なお総務事務の求人は中〜大規模な病院で募集されるケースが多く見られます。これはスタッフ数が多くなるほど、バックオフィス業務の量も増加するためです。規模の大きな病院の場合、総務課として数人〜十数人のチームを設け、役割分担をするケースが多くなっています。
総務事務に求められるスキル、やりがい
総務事務の仕事に求められるスキルは以下のとおりです。
総務事務に求められるスキルとは?
・バックオフィス業務への知識
・スケジュール管理能力
・作業の正確性、スピード
・医療機器・材料に関する知識
・コミュニケーション能力、接遇スキル
病院の運営を陰ながら支える総務事務には、バックオフィス業務への幅広い知見が求められます。さまざまな業務を効率的にこなすには、スケジュール管理能力や作業の正確性も必要になるでしょう。医療機器や材料の発注業務に携わるのであれば、それらに関する知識も必要です。
また、総務事務は他の部署や医療スタッフとの橋渡し役として動き回ることになるため、円滑なコミュニケーション能力も求められます。時には患者さんと接点を持つこともあり、接遇やマナーに関するスキルも身につけておくべきです。
総務事務のやりがいとは?
総務事務の業務では、患者さん相手というより病院内のスタッフが主な対象となります。そのため他部署から頼られる機会が多いといえるでしょう。他部署のスタッフから頼りにされたり、感謝されたりすると、大きなやりがいを感じられます。
また、病院内の労働環境の整備・改善に貢献できるのも総務事務ならではの魅力です。総務事務は、病院スタッフの労働を支える者として欠かせない存在でもあるのです。
総務事務は医療事務の中でも総合的なスキルが求められる!
医療事務のうち総務事務の業務には、バックオフィスに関する幅広いスキルや知見、コミュニケーション能力が求められます。もともと人事課や総務課、経理事務などの経験を持っている方であれば、医療機関の総務事務として活躍できる可能性が高いといえるでしょう。
「バックオフィス業務の経験がある」「縁の下の力持ちとして活躍するのが好き」という方は、ぜひ総務事務の求人をチェックしてみてはいかがでしょうか。