2018年08月20日 [コラム]
美容に詳しくなれる! 美容皮膚科での医療事務の仕事
医療事務の仕事をしようと考えたとき、診療科にも注目すると思います。どんな診療科のクリニックなのかによって医療事務スタッフに求められることも変わってくるもの。今回は、美容皮膚科での医療事務の仕事の特徴ややりがいなどについてお伝えします。
美容皮膚科ってどんな診療科?
「美容皮膚科」は、美容を目的とする治療に特化した皮膚科です。
一般の皮膚科は、炎症や感染、腫瘍などさまざまな皮膚疾患の治療をおこないますが、近年では疾患の治療のみならず、シミやしわ、たるみなどといったエイジングケアなど美容を主な目的とした治療も需要が増えています。
こうした美容医療を専門におこなう診療科が美容皮膚科なのです。
疾患の治療ではないため、基本的に自由診療がメインとなるのが、ほかの診療科との大きな違いだと言えるでしょう。
美容皮膚科での医療事務が忙しいシーズンは?
美容皮膚科は緊急を要する診療がほぼなく、診療は予約スケジュールに沿って進みます。医療事務スタッフとして、落ち着いて仕事がしやすい診療科の一つでしょう。
美容皮膚科に来院する患者さんが増えるのは、3〜4月の新生活シーズンです。この時期は、新生活に向けてきれいになっておきたい、悩みやコンプレックスを解消しておきたいという方の来院が多くなります。また、夏に向けて医療脱毛を開始する方も増える時期でもあります。
美容皮膚科の治療にはある程度のダウンタイム(施術してから回復するまでの期間)を要する治療もあるため、ゴールデンウィークや夏季休暇、年末年始などの長期休暇シーズンに合わせて受診する方も多いです。こうした世間が連休となるタイミングは美容皮膚科の繁忙期となります。
美容皮膚科での医療事務の仕事
受付や会計業務、クラーク業務など医療事務の仕事内容自体は、基本的にどの診療科も大きく変わりません。ただし美容皮膚科の診療は、基本的にほぼすべて自由診療となるためレセプト業務はありません。レセプトの経験や知識のない方でも医療事務の仕事を始めやすい診療科です。
美容皮膚科クリニックでは、簡単な診療補助も医療事務スタッフの役割となっている場合があります。また、慣れてきたらカウンセリングや治療内容の紹介など任されることもあります。
完全予約制のクリニックが多く、受付終了間際の駆け込み受診がないため、急な残業や長時間の残業は少なめです。家事や子育てと仕事を両立しやすい環境だと言えるでしょう。ただし、先述のとおり世間一般の長期休暇シーズンが美容皮膚科の繁忙期となるため、ゴールデンウィークやお盆、年末年始などにまとまったお休みを取りづらいという傾向がある点には注意が必要です。
自由診療ならではの最新の美容医療を取り入れているクリニックが多いため、美容皮膚科で働くことで最新の美容情報に詳しくなれるのは女性にとってうれしいメリットです。
患者さんも美容に詳しい方が多いため、医療事務スタッフにも美容についての知識が求められます。美容に詳しい方や、美容が好きな方に、美容皮膚科は特におすすめの診療科です。