2022年02月13日 [コラム]
医療保険調剤報酬事務士とはどんな資格? 取得のメリット
調剤事務関連の資格のひとつに、「医療保険調剤報酬事務士」という資格があります。医療保険調剤報酬事務士とはどのような資格なのでしょうか?
今回は、医療保険調剤報酬事務士の資格の内容や試験の概要、取得するメリットをご紹介します。「調剤事務に関する資格が取りたい」という方はぜひチェックしてみてくださいね。
医療保険調剤報酬事務士とは?
医療保険調剤事務士の資格は、「医療保険学院」が主催する通信講座、および試験を受けることで取得できます。試験では薬剤師が処方せんに基づいて調剤をしたとき、費用請求を行うのに必要な「調剤報酬明細書」に関する知識や作成スキルが問われます。
医療保険調剤報酬事務士の試験内容は?
医療保険調剤報酬事務士の試験を受けるためには、医療保険学院の講座を受講し、全3回の中間テストに合格する必要があります。試験本番では、医療保険学院の講座カリキュラムに沿った問題が出題されます。
試験は学科試験と実技試験に分かれており、学科では「医療保険制度」「保険請求業務の知識」などが出題。
実技では、レセプト業務に関する問題が出題され、調剤報酬請求に必要な知識・スキルが問われます。
<試験内容>
・医療保険制度の基礎知識
・公費負担医療制度について
・保険薬局と調剤報酬の仕組み
・調剤報酬点数表
・院外処方について
・処方せんの受付
・処方せんの基礎知識
・調剤報酬明細書の作成
なお、医療保険調剤報酬事務士の試験は年12回あり、在宅受験が可能です。テキストや過去の課題などを参考にしながら受験ができるため、合格率は高いとされています。万が一落ちてしまっても1年以内なら何回でも再トライが可能です。
受験料は4500円(税込)で、合格発表は受験答案が返送されてから約3週間後が目安となっています。
医療保険調剤報酬事務士を取得するメリット
医療保険調剤報酬事務士の資格を取得するメリットは次の3つです。
調剤報酬に関する正しい知識が身につく
医療保険調剤報酬事務士の資格勉強では、調剤報酬に関する正しい知識・スキルが身につくのが大きなメリットです。あらかじめ知識やスキルを身につけておけば、即戦力として働くこともできるでしょう。
また、医療保険調剤報酬事務士の資格は在宅で学べるのも魅力。お仕事や家事・育児をしながらでも、コツコツ勉強すれば資格取得が目指せます。
仕事探しで有利になる
医療保険調剤報酬事務士の資格を取るということは、調剤事務に関する知識・スキルが身につくということでもあります。そのため調剤事務の仕事を探すときの大きなアピールポイントにもなります。
働き口が多い
医療保険調剤報酬事務士の資格を活かせる場には、調剤薬局や院内の薬剤部、ドラッグストアなどがあります。また調剤事務は全国のどこに行っても需要がある仕事なので、生涯にわたって安定した活躍の場があるのも魅力です。仮にご家族の都合などで引っ越しをしたとしても、資格を持っていれば職探しがしやすくなります。
調剤事務を目指すなら、医療保険調剤報酬事務士の資格を検討しよう
医療保険調剤報酬事務士の資格は調剤事務に必要な知識・スキルを身につけられるのが魅力です。そのため「調剤事務の知識を身につけ、仕事探しに役立てたい」という方には特におすすめの資格だといえるでしょう。
また医療保険調剤報酬事務士の資格は自宅で受講・受験ができるため、「普段忙しく、スクールに通えない」という方や「小さな子どもがいてなかなか家を空けられない」という方にもおすすめです。
調剤薬局や病院の薬剤部で働きたい方は、医療保険調剤報酬事務士の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。