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2022年01月16日 [コラム]

調剤報酬請求事務専門士とはどんな資格?

調剤報酬請求事務専門士とはどんな資格?
調剤薬局の中で働く「調剤事務」には、さまざまな資格が存在します。そのうちのひとつが「調剤報酬請求事務専門士」です。
ここでは調剤報酬請求事務専門士の資格の難易度や種類、取得するメリットなどを解説します。「調剤事務の資格が取りたい」という方は必見です。

調剤報酬請求事務専門士とはどんな資格?


調剤報酬請求事務専門士は、調剤報酬の知識を有し、的確な算定・説明ができる専門職であることを示す資格です。調剤報酬の算定は定期的に改定が行われており、年々複雑化しています。調剤報酬請求事務専門士の試験では、こうした調剤報酬の変更・改定にも対応し、正しい算定や患者さんへの適切な説明ができるかが問われます。

受験資格・方法は?


調剤報酬請求事務専門士は受験資格に制限がなく、誰でも受験することができます。受験方法は北海道・東京・名古屋・大阪・兵庫・福岡での会場受験、またはNTTアナログ回線を使ってのFAX受験の2種類です。
受験のチャンスは7月と12月の年2回あり、願書の申し込みはそれぞれ3月中旬、8月中旬ごろとなっているのを覚えておくと良いでしょう。

調剤報酬請求事務専門士の資格は等級が分かれている


調剤報酬請求事務専門士の資格は1〜3級の3段階に分かれています。1級では、調剤報酬の基礎から応用までを理解して説明できる力が求められます。合格すればリーダーレベルの実力があると考えてよいでしょう。

2級では調剤報酬の応用を理解しつつ、実務に活かせる知識・技能が問われます。2級以上になると実技試験が加わります。それに対し3級は、調剤報酬請求事務専門士の基礎力が問われる内容となっています。
なお、1級や1級&2級の併願受験を希望する場合、FAXによる通信受験は利用できませんので要注意です。

ちなみにそれぞれの級の合格率は、1級が20%程度に対し、2級が30〜40%、3級は50〜60%とされています。

調剤報酬請求事務専門士の出題内容は?


調剤報酬請求事務専門士の学科試験は級によって内容が変わります。そのうち全休共通の項目として、次のような基礎問題が30問出題されます。

・接遇や薬剤に関する基礎知識
・疾病に関する基礎知識
・医療保険制度や調剤関連法規(医療保険の種類や医薬分業の流れについて)
・調剤報酬請求についての知識(点数算定の正しい知識、解釈)
・薬局業務の流れ
・在宅業務の流れ

また全休共通で、処方せんを基に調剤報酬明細書の設問箇所点数を求める実技問題が3つ出題されます。学科・実技ともにマークシート式なので、比較的解答しやすいでしょう。

ただし2級から上になると、基礎問題に加えて追加問題が20問出題される点に要注意。さらに1級では、手書きでレセプトを作成する実技問題が加わります。
要項や教材については一般社団法人 専門士検定協会のサイト(https://www.isiyaku.org/)で確認できますので、受験を検討している方はぜひチェックしてみてくださいね。

調剤報酬請求事務専門士の資格を取得するメリットは?


調剤報酬請求事務専門士を受験すると、勉強を通じて調剤事務に必要な知識・技能が身につくメリットがあります。3級はもちろんのこと、受験するのが2級や1級であれば、より応用的なスキルを身につけられるでしょう。

また調剤報酬請求事務専門士は、履歴書に書ける資格です。お仕事探しの際にアピールすれば、他の求職者と差をつけ、有利な立場に立つこともできるでしょう。知識がある分スムーズに働き始められるので、これから調剤事務のお仕事に就きたい方はぜひ取得をおすすめします。

仕事探しに有利! 調剤報酬請求事務専門士の取得を目指そう



調剤報酬請求事務専門士とはどんな資格?

調剤報酬請求事務専門士は調剤事務として働きたい方や、調剤事務の知識・スキルを身につけたい方におすすめの資格です。調剤事務の資格を初めて取る場合は、3級からチャレンジしてみるとよいでしょう。資格を取得すればお仕事探しにも役立てられますので、ぜひ検討してみてくださいね。

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