2018年08月10日 [コラム]
やりがい十分! 産婦人科での医療事務の仕事
医療事務の仕事をしようと考えたとき、診療科にも注目すると思います。どんな診療科のクリニックなのかによって医療事務スタッフに求められることも変わってくるもの。今回は、産婦人科での医療事務の仕事の特徴ややりがいなどについてお伝えします。
産婦人科ってどんな診療科?
産婦人科は、女性特有の疾患や症状の診療をおこなう「婦人科」と、妊娠・出産に関連する診療を行う「産科」を統合した診療科です。子宮や卵巣・卵管、膣や外陰、乳腺など女性特有の部位の疾患をはじめ、女性ホルモンにかかわるさまざまな症状(更年期や生理のことなど)の治療をおこないます。女性ホルモンのバランスの乱れから貧血や肩こりなどといった症状が起こることもあり、こういった症状の検査などをおこなうこともあります。
また、妊娠から分娩、産褥期までの妊婦さんと赤ちゃんの診療もおこないます。
産婦人科での医療事務が忙しいシーズンは?
産婦人科は年間を通じて、比較的忙しい時期が多い診療科だと言えるでしょう。
「子は天からの授かりもの」というように、妊娠や出産のタイミングはコントロールが難しいもの。ふだんより比較的落ち着いている時期や、来院者が重なって忙しくなる時期といった緩急の差はもちろんあるのですが、「一年の中で、特にこの時期(季節)が忙しくなる」とは言いづらいのが産婦人科です。
季節の変わり目は、女性ホルモンバランスにまつわる症状が出やすく、そうした症状で受診する方が多くなります。
また、秋頃は婦人科検診や人間ドックなどのために来院する方が増える時期です。
婦人科での医療事務の仕事
受付や会計業務、クラーク業務、レセプト業務といった医療事務の仕事内容自体は、基本的にどの診療科も大きく変わりません。
産婦人科には、10代から中高年まで、さまざまな年齢の女性が訪れます。
妊婦さんには、つわりや妊娠中のさまざまな症状で動くのもつらいという方も少なくありません。また、不妊治療のために来院する方や、望まない妊娠をして中絶のために来院する方など、受診する理由や事情も人それぞれでとてもデリケートです。
産婦人科での医療事務スタッフは、そうしたさまざまな事情に配慮できる思いやりのある方に向いているお仕事です。妊娠・出産の経験があれば、患者さんとの会話などに生かすこともできるでしょう。
予約診療が基本ですが、飛び込みでの受診や緊急を要する患者さんの対応、受付終了間際の駆け込み受診なども少なくありません。急な残業も多い診療科です。たくさん残業して稼ぎたいという方や、忙しい中でやりがいを持って医療事務の仕事をしたいという方に、産婦人科は向いている職場だと言えるでしょう。