2021年10月04日 [コラム]
医療事務の「メディカルクラーク」とはどんな資格?
医療事務にはさまざまな資格があります。その中でも、毎年約5万人以上が受験しているのが「メディカルクラーク」です。ここではメディカルクラークとはどのような資格なのか、取得することでどんなメリットがあるのかを解説します。医療事務の資格を取りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)とは?
医療事務の資格について調べていると、メディカルクラークという言葉を見かけた方も多いのではないでしょうか。
メディカルクラークは正式には「医療事務技能審査試験」といいます。試験内容は2つの実技試験と、医療諸制度などの学科試験に分かれています。
実技試験は「患者さんへの応対や電話での応対(実技T)」「試験問題のカルテ・レセプトに誤りがないかをチェックする(U)」という内容です。学科試験は全25問の選択式問題となっています。カルテ・レセプトの実技試験Uと学科試験では、参考書・資料の持ち込みが可能です。
ちなみにメディカルクラークには医科と歯科の2種類があり、それぞれ別の資格として扱われています。
メディカルクラークの難易度は? 試験の頻度について
メディカルクラークは45年以上の歴史ある資格ですが、難易度はそこまで高くないとされています。1回目の試験で不合格であっても、合格点(7割以上)を越えている科目は半年のあいだ再受験が免除されるからです。事実、医療事務として働いている方の多くがメディカルクラークの資格を取得し、活躍しています。
また、試験が毎月開催なうえ在宅受験も可能なのも特徴です。一度ダメでも再挑戦しやすいのがメディカルクラークの魅力だといえます。
メディカルクラークを取得するとどんなメリットがある?
メディカルクラークを取得すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?取得するメリットについて詳しく見ていきましょう。
医療事務として必要な基礎知識が身に着く
メディカルクラークの試験では医療事務として必要な基礎知識が問われます。そのため、資格の勉強をするにしたがって医療事務に最低限必要な知識・スキルが身に着くのです。まったく右も左もわからずに医療事務を目指すより、こうした資格勉強で知識を身に着けておいた方が精神的にも楽だといえるでしょう。
受付・窓口で必要な接遇スキルが学べる
メディカルクラークの勉強をすると、患者さんへの対応・接遇スキルも身に着けることができます。このスキルは、医療スタッフと患者さんの架け橋となる医療事務には欠かせないものです。接客経験のない人でも、知識を身に着けておけば慌てずに対応できるようになるでしょう。
求職活動で即戦力をアピールできる
資格は求職活動において大きな武器になります。医療事務の資格であるメディカルクラークを持っている人は「即戦力になってくれる」と認識してもらいやすいでしょう。また、同じ未経験者でも「資格がない人」と「メディカルクラークをはじめとする資格を持っている人」なら、当然資格を持っている人の方が有利にはたらきます。
初心者にもおすすめ! メディカルクラークの取得を目指してみよう
メディカルクラークは一部の試験に資料・参考書を持参できたり、毎月試験が開催されていたりと、比較的取得がしやすい資格だといえます。また、その気になれば独学で合格を目指すことも十分可能です。
これから医療事務を目指したい人はもちろん、医療事務としての知識を証明したい人も、メディカルクラークの合格を目指してみてはいかがでしょうか?