2021年08月20日 [コラム]
「分散学習」で勉強の効率がアップする? 具体的なやり方をご紹介!
資格の学習がはかどらないときや効率をアップさせたいときには、分散学習をしてみましょう。
資格の勉強というと、ひたすら詰め込み学習をするやり方も考えられます。集中的な学習にももちろん効果はありますが、分散学習はより効果が高いと注目されているのです。
今回は、分散学習のやり方を詳しくご紹介いたします。
分散学習とはどのような勉強法のこと?
分散学習とはその名の通り、学習範囲を適度に分散させるやり方です。
「人は忘却する生き物」といわれる通り、集中して学んだ内容も時間経過が経過するとどんどん忘れてしまうのです。
分散学習には人間の記憶のメカニズムが応用されています。心理学には「エビングハウスの忘却曲線」という有名な説がありますが、この説によると記憶は24時間でおおかた失われてしまうのだそうです。
分散学習では、一度学んだ内容を忘れかけたタイミングで復習をおこないます。完全に忘れてしまう前に同じ内容をすれば、反復学習によって定着率が高まっていくのです。
分散学習の具体的なやり方をご紹介!
分散学習の効果をアップさせるためには、復習のタイミングを見極めることが大切です。
一度学んだ内容を復習する最初のタイミングは翌日が最適といわれます。24時間後を目安として同じ内容を学び直し、記憶の定着を目指しましょう。
分散学習はここで終わりではありません。復習の間隔を少しずつ広げていくというやり方で記憶の定着を目指します。1日後に復習した内容をさらに1週間後、1ヶ月後、半年後といったスパンで定期的に復習していきましょう。
資格試験に分散学習を取り入れよう
資格試験のための勉強をするのなら、試験日から逆算して分散学習のタイミングを見極めるのがおすすめです。
たとえば試験までに1ヶ月の時間がある場合には、初回の復習は翌日におこないます。続いて、5日後、12日後、24日後といったように、少しずつ間隔を開けながら復習を重ねていきましょう。
復習をするべき日付は厳密に決めておかなくても問題はありません。ただし、復習のタイミングが早すぎたり遅すぎたりすると十分な効果を得られないので注意が必要です。覚えたことを忘れてしまう前に、丁寧な復習をおこないましょう。
分散学習のタイミングを見極めるコツ
分散学習をするときには、スマホの支援アプリを使うのがおすすめです。
分散学習支援アプリは、アプリに学習内容を記録するだけで最適な復習のタイミングを知らせてくれるなど、便利な機能が搭載されています。
復習のタイミングが合っていなければ、分散学習の効果は発揮されません。効率よく分散学習を進めるためにも、スケジューリングを意識しましょう。
分散学習とは、記憶力のメカニズムを利用し、忘却しそうなタイミングで再度記憶の定着を図るというテクニックです。
知識を詰め込む学習もときには必要ですが、集中力が続かなかったり記憶が定着しにくかったりすることもあるかもしれません。より効率的に学習したい方は、分散学習を試してみましょう。