2018年07月10日 [コラム]
地域密着の「かかりつけ医」 内科での医療事務の仕事
医療事務の仕事をしようと考えたとき、診療科にも注目すると思います。どんな診療科のクリニックなのかによって医療事務スタッフに求められることも変わってくるもの。今回は、内科での医療事務の仕事の特徴ややりがいなどについてお伝えします。
内科ってどんな診療科?
内科とは、さまざまな疾患に対して、手術を行わずに治療する診療科の総称です。どの臓器疾患を専門に診療するかによって、「消化器内科」「循環器内科」「呼吸器内科」「内分泌内科」「血液内科」「神経内科」などさまざまな分野があります。クリニックの場合は、こうした専門分野に特化した診療ではなく「総合内科」「一般内科」などとして、幅広い症状を診療し、専門的な治療が必要であれば専門の医療機関を紹介するといった「かかりつけ医」としての役割を担う場合が多いです。
頭痛や発熱、腹痛、咳、鼻水などといった、よくある症状の際に、まず訪れる方が多いのが内科だと言えます。
内科での医療事務が忙しいシーズンは?
乳幼児の場合、同じ発熱などの症状が出た場合にも小児科を受診される場合が多いため、内科を訪れる患者さんは、子どもの場合は小学生ぐらいからが多くなります。大人の場合は若い方から中高年の方まで、幅広い年齢層の方が診療対象です。
小中高生などでは毎年4月から6月頃に学校検診が行われるため、検診の結果を受けてこの時期に内科を受診する人が多くなります。
また、インフルエンザが流行する12月から2月頃は、内科の繁忙期です。
季節の変わり目には体調を崩す方が多いですし、テレビで医療番組が放映された翌日などに気になって受診する方が増えるケースもあります。
内科は年間を通じて、比較的忙しい時期が多い診療科だと言えるでしょう。
内科での医療事務の仕事
受付や会計業務、クラーク業務、レセプト業務といった医療事務の仕事内容自体は、基本的にどの診療科も大きく変わりません。
内科では自由診療が少なく、ほとんどが保険診療となります。このため、レセプト業務が重要になります。レセプト業務の知識や経験がある方は、内科の医療事務の採用において有利だと言えるでしょう。
内科では医療事務スタッフが診療補助などを行うケースは少なめ。医療事務としての仕事は、受付業務がメインとなります。
内科のクリニックは地元のかかりつけ医としての役割を担っている場合が多いため、地域の人たちとの交流が生まれやすい環境だと言えます。子どもの頃から通院している患者さんが大人に成長していく姿を目にするケースなどもあるでしょう。さまざまな人とふれあいながら、医療事務スタッフとしてレセプト業務などの経験を積んでいきたいという方に、内科はおすすめな診療科です。