2021年02月12日 [コラム]
改めて押さえておこう! 准看護師の仕事内容ってどんなもの?
看護師には正看護師と准看護師があります。この2つには「免許の発行者が異なる」「自ら判断して業務がおこなえるか否か」といった違いがあり、免許取得までの道のりもそれぞれ異なるのです。
今回は准看護師がどのようなものか、また准看護師の仕事内容についてもご紹介します。
准看護師とはどのようなもの?
准看護師は医師や歯科医、看護師の指示のもとで看護・診療補助をおこなうのが主な仕事です。
准看護師になるには、准看護師養成所や看護系の教育機関で学び、試験を受けて都道府県知事が発行する「准看護師免許」を得る必要があります。
准看護師は正看護師とよく比較されることがあります。正看護師は厚生労働大臣認定の国家資格であり、自らの判断で業務を遂行できるというのが大きな違いです。一方准看護師は、業務の際に医師や看護師等の指示を受ける必要があります。
もともと准看護師は、戦後の看護師不足を補うために中学卒業後から看護の資格を取得できるようにつくられた職業でした。しかし近年では「自律的に判断しながら行動できる看護師」を養成すべきとの考えから、国や日本看護協会では「正看護師と准看護師の一本化」「准看護師養成所の廃止」といった動きがみられます。
とはいえ、いまだ准看護師は病院や診療所・介護施設などさまざまな場所で活躍しています。また、資格取得までの道のりが最短2年であり、夜間授業型の学校を選べば社会人として働きながらも資格取得が可能となるのも魅力です。
准看護師の仕事内容は?
准看護師は中学卒業者であれば誰でも目指すことができます。准看護師になるには全国にある「准看護師養成所」で2年学ぶか、専門学校や短大、看護大学などで3〜4年学んでから准看護師試験に合格する必要があります。
准看護師試験の合格率は96〜98%ととても高く、また各都道府県で試験が行われている関係上同じ年に複数回受験することも可能です(複数回受験する場合は各都道府県で願書提出が必要です)。
資格を得たあとは病院や診療所、介護施設などさまざまな場所で活躍することができるでしょう。
特に看護師が不足しがちな診療所、介護施設においては、准看護師の求人が多く出されているため、活躍の場は十分にあるといえます。
准看護師は資格取得がしやすいのが魅力!
准看護師全体の人数は年々減少傾向にありますが、働きながら最短2年で資格取得を目指せる点や、正看護師同様にさまざまな場所で看護の仕事に就けるのはメリットだといえるでしょう。
しかも正看護師と同様に、病院や診療所、介護施設、居宅サービス等のさまざまな場所で活躍することができます。准看護師としての経験を積んだあとにさらなるキャリアアップを目指したい方は、准看護師としてキャリアを積んだあとに看護専門学校等で学び、正看護師を目指すことも可能です。
もしこれから准看護師を目指したいという方は、自分が希望する働き方や今後のキャリアを考えた上でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。